おすすめの勉強方法は、過去問題集を3周解くことです。 1周目は解説にさらっと目を通す程度にしてとにかく過去問を解いていきます。 2周目は1周目で間違えた問題や自信がない問題を振り返って理解していきます。 3周目は2周目でも理解しきれなかった問題だけ振り返っていきます。
なかでも2周目の「間違えた問題や自信がない問題を振り返って理解する」ことが国試勉強のメインといっても過言ではありません。しかし、多くの受験生がここで苦労することになります。 間違えた問題や苦手な問題は、理解が難しいものや、解くときに十分理解できていなかったものです。 それらを振り返って理解するには、問題を解くときに足りなかった知識や分かっていなかったことを、新たに頭の中に入れていかなければなりません。 理解できていなかった知識が多ければ多いほど、たくさんインプットしなければいけません。
国試は過去問が大事です。 しかし近年では、「過去問と全く同じ知識」が問われるのではなく、「過去問の理解」が問われている問題が増えてきています。 例えばこの問題です。 <第109回午後5問目>
<第112回午後5問目>
このように、過去問の答えを覚えるのではなく、「この法律はこの内容を規定している」ということを理解する必要があります。 つまり過去問をただ解くだけではなく、過去問で問われている内容を理解することが大事です。 しかし過去問で問われている内容を理解していくためには避けられない知識があります。 それが解剖生理です。(泣)
解剖・病態・治療・看護の知識はつながっています。 具体例として「白血球」を考えてみましょう。
このように知識はつながっているため、病態・治療・看護を理解するためには、解剖生理に戻って理解する必要があります。 なお、この「白血球」の知識は実際に国家試験(第100回看護師国家試験)で問われています。 <第100回午前99問目>
しかし解剖生理を理解するのは容易ではありません。 おそらく解剖生理が苦手な受験生も少なくないでしょう。
そこで解剖生理からつながった知識の理解を助けるためのコンテンツとして、クイック動画という『レビューブック』に付属した機能ができました。
『レビューブック』の各ページの上にあるQRコードを読み取ることで該当ページに関する解説動画を見ることができます。 特に国家試験に問われやすい疾患や治療などは解剖生理に戻って解説しているので、つながった知識を学ぶことができます。 『レビューブック』の章であれば、基礎医学やA~P章は優先して取り組むといいでしょう。 章のはじめに解剖生理が取り上げられているように、解剖生理をまず理解し、そこから病態や治療の知識につなげることが重要です。 また、レビューブックコードに星マーク(☆)がついている部分は国家試験によく出題されている内容なので、それらを動画で優先的に確認していく方法もおすすめです。 【クイック動画について詳しくはこちら】
次に優先されるのが母性看護です。 解剖生理の知識があれば小児や在宅などその他の分野も理解しやすくなります。 しかし、母性看護は解剖生理の知識を活かすということだけでなく、特有の知識が必要になってきます。 そんな母性看護ですが正答率は高く、全分野のなかでも1位、2位を争うほどです。 しかも毎年15~6点前後の配点があります。
つまり、母性看護は、勉強した人としなかった人で点差がつきやすい分野と言えるでしょう。 逆にいうと勉強をすればするほど得点できるのでやらなきゃもったいない分野とも言えます。 母性看護は特に覚えることが多いですが、諦めずにしっかり勉強しましょう。
あくまで目安ですが、
上記のスケジュールで進めると、余裕を持って国試対策を進められます。
最後に、おすすめの勉強方法をまとめると
これらをしっかり抑えて勉強していけば、得点も伸びて国家試験合格にぐっと近づくはずです。 大変なことも多いですが、めげずに勉強してくださいね。 合格に向けてみなさん頑張ってください!
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