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【第107回看護師国試】国試対策 はじめの”4歩”

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【第107回看護師国試】国試対策 はじめの”4歩”
国試対策
2017.07.25

 
国試対策とは……。教科書を端から端まで覚えること、ではありません。
いろんな参考書を買ってガムシャラに勉強すること、でもありません。
では、国試対策とは何なのか、どう進めればよいのかを4ステップで紹介します。

【1歩目】国試の全体像を知ろう!

突然ですが、知人にプレゼントをするとき、どうやって選びますか? ほとんどの人は「贈る相手が喜んでくれるか」を考えますよね? 実はコレ、国試対策でも同じです。受け取る人(国試)の好み(出題分野)行動パターン(出題傾向)を知ることで、初めてプレゼント(学習)に価値が生まれるのです。
 
表1を見てみましょう。この表は、第99~106回看護師国試(※)の2,160問(2,700点)を分野別に集計・分析した配点数ランキングです。
※第103回追試を含む全9回。出題基準が大幅に見直された第99回以降を集計対象にしています

表1 分野別配点ランキング

配点
順位 分野* 出題割合 合計 必修 一般 状況
1 10.7% 32.2 12.7 14.6 4.9
2 9.3% 27.8 9.9 15.4 2.5
3 8.2% 24.6 1.4 7.2 16.0
4 8.0% 24.1 0.7 7.2 16.2
5 6.9% 20.7 2.6 7.9 10.2
6 6.6% 19.7 0.3 7.1 12.2
7 6.5% 19.6 2.9 8.9 7.8
8 J 5.0% 14.9 1.4 6.1 7.3
9 4.2% 12.6 1.9 6.7 4.0
10 I 3.8% 11.3 1.1 5.1 5.1
11 3.4% 10.2 3.7 4.3 2.2
12 C 3.4% 10.1 1.7 4.0 4.4
12 3.4% 10.1 1.7 4.4 4.0
14 D 3.1% 9.2 2.0 5.9 1.3
15 A 2.9% 8.8 1.1 4.6 3.1
16 E 2.9% 8.7 1.1 3.8 3.8
17 K 2.4% 7.3 0.4 2.9 4.0
18 P 1.7% 5.1 0.2 2.9 2.0
19 B 1.6% 4.7 0.7 1.3 2.7
20 G 1.5% 4.4 0.9 2.2 1.3
21 M 1.2% 3.6 0.1 1.9 1.6
22 F 1.1% 3.2 0.0 2.3 0.9
23 H 1.0% 3.1 0.9 1.3 0.9
24 L 0.7% 2.2 0.1 1.2 0.9
25 O 0.4% 1.3 0.1 0.6 0.7
26 N 0.2% 0.6 0.4 0.2 0.0

* 『レビューブック』および『クエスチョン・バンク』の章 
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計値が合わない箇所がございます。予めご了承ください。

 
たとえば、1位の基礎看護学では、以下のようなことがわかります。

  • 300点満点のうち、32.2点分の出題(必修:12.7点、一般:14.6点、状況4.9点)がある
  • 国試全体の10.7%を占めている
  • 必修問題と一般問題でよく問われている

 
この調子で、各分野の傾向をつかんでいきましょう。「この分野は、●点分出題されるからがんばらないと!」「1問2点の状況設定問題で出題されやすいから得点源になりそう」と、これから始める国試対策のモチベーションになるはずです。

【2歩目】「得点につながる勉強」をしよう

各分野の出題割合や特徴はおさえられましたか? では次に、「どこを勉強するか」を考えていきましょう。
結論から言うと、出題されやすいところを中心に勉強することです。当たり前のことではありますが、とても重要な考え方です。

間違った勉強パターンの例

パターン1 A章だけを熱心に勉強

  • 結果:A章の問題をすべて正解できても8.8点しか得点できない
  • 反省点:A章も大事な得点源ですが、他の分野も勉強が必要です

パターン2 L、M、N、O章だけを熱心に勉強

  • 結果:4章分のボリュームはあるが、すべて正解できても7.7点しか得点できない
  • 反省点:勉強量はすばらしいですが、勉強すべきところはココだけではありません

パターン3 精神看護学を「苦手だから」と後回し

  • 結果:24.1点分の得点チャンスを放棄することになる
  • 反省点:合否に直結する問題です。考え方を改めましょう

どうでしょうか。いずれも極端な例ですが、勉強の量だけでなく質も大事ということがわかったと思います。つまり、同じ勉強時間でも、「どこを勉強するか」で得点が変わってくる、もっと言うと、「どこを勉強するか」で合格の可能性が変動する、ということです。
 
上記のような”MOTTAINAI勉強”をしないためにも、表1を印刷して『レビューブック』『クエスチョン・バンク』などの目につく場所に貼って、効率よく学習を進めましょう。

【3歩目】「必修40点、一般/状況170点」をゴールに

ここまで読むと、「優先して勉強すべき分野はわかったけれど、どれくらい勉強すればいいの?」という疑問が出てきますよね。過去の国試を踏まえると、「必修40点、一般/状況170点」が合格ラインと考えられます。

この合格ラインに到達するために、「どの分野から何点出題されるから、そのうち何点ずつ得点できるようにしよう」ということを意識して、学習を進めましょう。

【4歩目】配点TOP3をおさえよう

国試の全貌がなんとなく見えてきたでしょうか? 最後に、国家試験の配点ランキングTOP3を紹介します。よく出題されるということは、捨てたら落ちる科目とも言えますので、必ず学習しておきましょう。
 
第1位 基礎看護学(32.2点/300点)
第2位 健康支援と社会保障制度(27.8点/300点)
第3位 母性看護学(24.6点/300点)
 
各分野の詳細なレポートは、「【第107回看護師国試】よく出る分野 TOP3」をご覧ください。

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【第107回看護師国試】国試対策 はじめの”4歩”

国試対策
2017.07.25

 
国試対策とは……。教科書を端から端まで覚えること、ではありません。
いろんな参考書を買ってガムシャラに勉強すること、でもありません。
では、国試対策とは何なのか、どう進めればよいのかを4ステップで紹介します。

【1歩目】国試の全体像を知ろう!

突然ですが、知人にプレゼントをするとき、どうやって選びますか? ほとんどの人は「贈る相手が喜んでくれるか」を考えますよね? 実はコレ、国試対策でも同じです。受け取る人(国試)の好み(出題分野)行動パターン(出題傾向)を知ることで、初めてプレゼント(学習)に価値が生まれるのです。
 
表1を見てみましょう。この表は、第99~106回看護師国試(※)の2,160問(2,700点)を分野別に集計・分析した配点数ランキングです。
※第103回追試を含む全9回。出題基準が大幅に見直された第99回以降を集計対象にしています

表1 分野別配点ランキング

配点
順位 分野* 出題割合 合計 必修 一般 状況
1 10.7% 32.2 12.7 14.6 4.9
2 9.3% 27.8 9.9 15.4 2.5
3 8.2% 24.6 1.4 7.2 16.0
4 8.0% 24.1 0.7 7.2 16.2
5 6.9% 20.7 2.6 7.9 10.2
6 6.6% 19.7 0.3 7.1 12.2
7 6.5% 19.6 2.9 8.9 7.8
8 J 5.0% 14.9 1.4 6.1 7.3
9 4.2% 12.6 1.9 6.7 4.0
10 I 3.8% 11.3 1.1 5.1 5.1
11 3.4% 10.2 3.7 4.3 2.2
12 C 3.4% 10.1 1.7 4.0 4.4
12 3.4% 10.1 1.7 4.4 4.0
14 D 3.1% 9.2 2.0 5.9 1.3
15 A 2.9% 8.8 1.1 4.6 3.1
16 E 2.9% 8.7 1.1 3.8 3.8
17 K 2.4% 7.3 0.4 2.9 4.0
18 P 1.7% 5.1 0.2 2.9 2.0
19 B 1.6% 4.7 0.7 1.3 2.7
20 G 1.5% 4.4 0.9 2.2 1.3
21 M 1.2% 3.6 0.1 1.9 1.6
22 F 1.1% 3.2 0.0 2.3 0.9
23 H 1.0% 3.1 0.9 1.3 0.9
24 L 0.7% 2.2 0.1 1.2 0.9
25 O 0.4% 1.3 0.1 0.6 0.7
26 N 0.2% 0.6 0.4 0.2 0.0

* 『レビューブック』および『クエスチョン・バンク』の章 
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計値が合わない箇所がございます。予めご了承ください。

 
たとえば、1位の基礎看護学では、以下のようなことがわかります。

  • 300点満点のうち、32.2点分の出題(必修:12.7点、一般:14.6点、状況4.9点)がある
  • 国試全体の10.7%を占めている
  • 必修問題と一般問題でよく問われている

 
この調子で、各分野の傾向をつかんでいきましょう。「この分野は、●点分出題されるからがんばらないと!」「1問2点の状況設定問題で出題されやすいから得点源になりそう」と、これから始める国試対策のモチベーションになるはずです。

【2歩目】「得点につながる勉強」をしよう

各分野の出題割合や特徴はおさえられましたか? では次に、「どこを勉強するか」を考えていきましょう。
結論から言うと、出題されやすいところを中心に勉強することです。当たり前のことではありますが、とても重要な考え方です。

間違った勉強パターンの例

パターン1 A章だけを熱心に勉強

  • 結果:A章の問題をすべて正解できても8.8点しか得点できない
  • 反省点:A章も大事な得点源ですが、他の分野も勉強が必要です

パターン2 L、M、N、O章だけを熱心に勉強

  • 結果:4章分のボリュームはあるが、すべて正解できても7.7点しか得点できない
  • 反省点:勉強量はすばらしいですが、勉強すべきところはココだけではありません

パターン3 精神看護学を「苦手だから」と後回し

  • 結果:24.1点分の得点チャンスを放棄することになる
  • 反省点:合否に直結する問題です。考え方を改めましょう

どうでしょうか。いずれも極端な例ですが、勉強の量だけでなく質も大事ということがわかったと思います。つまり、同じ勉強時間でも、「どこを勉強するか」で得点が変わってくる、もっと言うと、「どこを勉強するか」で合格の可能性が変動する、ということです。
 
上記のような”MOTTAINAI勉強”をしないためにも、表1を印刷して『レビューブック』『クエスチョン・バンク』などの目につく場所に貼って、効率よく学習を進めましょう。

【3歩目】「必修40点、一般/状況170点」をゴールに

ここまで読むと、「優先して勉強すべき分野はわかったけれど、どれくらい勉強すればいいの?」という疑問が出てきますよね。過去の国試を踏まえると、「必修40点、一般/状況170点」が合格ラインと考えられます。

この合格ラインに到達するために、「どの分野から何点出題されるから、そのうち何点ずつ得点できるようにしよう」ということを意識して、学習を進めましょう。

【4歩目】配点TOP3をおさえよう

国試の全貌がなんとなく見えてきたでしょうか? 最後に、国家試験の配点ランキングTOP3を紹介します。よく出題されるということは、捨てたら落ちる科目とも言えますので、必ず学習しておきましょう。
 
第1位 基礎看護学(32.2点/300点)
第2位 健康支援と社会保障制度(27.8点/300点)
第3位 母性看護学(24.6点/300点)
 
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