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【看護師国試】国試でよくでるレビューブックコード「こころのケア」

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【看護師国試】国試でよくでるレビューブックコード「こころのケア」
国試対策
2017.02.06

今回の特集「こころのケア」

*国試によくでるレビューブックコードTOP10*シリーズ

今回ご紹介するのは、TOP4こころのケアです。
近年、災害発生後の精神的な援助について注目されるようになってきました。
国家試験では状況設定問題で出題されることが多いため、きちんと問題文を読み、災害の発生状況をアセスメントしたうえで正答を導き出しましょう。

koredake

□① 被災者は、自分自身の身体や生命が脅かされ、強い精神的打撃を受けている。さらに平常時と異なる環境のなかで、通常のストレス対処が困難となる。そのような状況に対して行われるのがこころのケアである。

□② 災害によって非常に強い精神的打撃を受けた後、睡眠障害、いらつき、怒り、集中困難などの症状が1か月以上継続し、著しい苦痛があるか、または社会生活を送ることが困難となった場合、心的外傷後ストレス障害PTSD)と診断される。

□③ 災害直後、極度の不安を訴えるなど精神的要因が考えられた場合でも、身体的要因の可能性を考え、最初にバイタルサインを測定する。

□④ 救援にあたる人々は、現場の悲惨な状況を目の当たりにし、罪悪感無力感などに襲われ、ストレス反応を起こすことがある。体験の共有や休息をとることなどで対処する必要がある。
 
レビューブックの付録『コレダケ』で得点力をアップしましょう!

kokubun

●ほとんどが状況設定問題での出題(11問中10問)である。災害発生後の避難所での生活で起こる精神疾患に対するケアの問題が多い(11問中10問)。母親や子ども、高齢者、医療従事者への生活指導・こころのケアについての出題が中心である。

他の国試分析については、『クエスチョン・バンク2017』を見てみましょう。

kokushi

 

第1問(状況設定問題、第104回午前118~120問目)

山間部の地域で、1時間雨量80mm以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

〔118〕発災直後の避難所で対応する看護師の行動で最も適切なのはどれか。
1.ボランティアを手配する。
2.災害給付金の説明をする。
3.心のケアに時間をかける。
4.重症度に応じて診療の優先順位をつける。

〔119〕土石流で家を失った被災者は市民体育館から仮設住宅へ移動した。仮設住宅には1人暮らしの世帯が多い。看護師が仮設住宅の巡回訪問を行うことになった。災害の慢性期(復興期)の看護師の巡回訪問の主な目的として適切でないのはどれか。
1.感染症を予防する。
2.救援物資を届ける。
3.室内の安全性を確認する。
4.生活習慣病の重症化を予防する。

〔120〕看護師のAさんは、土石流の発生直後から被災地に1か月派遣された。その後、病院に戻り3か月が経過した。Aさんは勤務中に表情が乏しく考えこむ様子がみられた。Aさんへの看護管理者の対応として最も適切なのはどれか。
1.忙しい部署に異動させる。
2.仕事に専念するよう伝える。
3.すぐに忘れるものだと励ます。
4.体験を語ることができる場を設ける。

 

詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしよう!!

第2問(状況設定問題、第103回追試験午前112~114問目)

Aさん(40歳、女性)は、集中豪雨による土砂災害で自宅が倒壊した。地元公民館に介護が必要な両親と避難し、Aさんの他にも数十人が同様に避難している。Aさんは、被災翌日に不眠、食欲不振および過呼吸を訴え、家族に付き添われて救護所を訪れた。Aさんの子どもは、避難途中に転倒し、頭部外傷のため救急病院に搬送されている。地元公民館では、弁当、水、お茶、缶コーヒー及び毛布が支給されている。

〔112〕救護所で、Aさんは被災の体験が繰り返し想起されて極度の不安を訴えているが、会話はできる。Aさんにこのような症状が出現したのは今回が初めてである。看護師の最初の対応で適切なのはどれか。
1.精神科の受診を勧める。
2.ペーパーバッグ法を行う。
3.バイタルサインを測定する。
4.被災体験を積極的に話すよう促す。

〔113〕現時点で疑われる疾患はどれか。
1.うつ病
2.パニック障害
3.身体表現性障害
4.急性ストレス障害

〔114〕Aさんは診察後、投薬されずに避難所に帰ることになった。このときの看護師の対応で適切なのはどれか。
1.母親としてしっかりするよう励ます。
2.気分転換ができるようコーヒーの摂取を促す。
3.子どもの命に別状はないので安心するようにと話す。
4.症状が持続する場合は精神科を受診するように勧める。

 
詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしよう!!

次回予告!!

次回はTOP3「継続看護」をご紹介します。

乞うご期待ください!

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国試対策
2017.02.06

今回の特集「こころのケア」

*国試によくでるレビューブックコードTOP10*シリーズ

今回ご紹介するのは、TOP4こころのケアです。
近年、災害発生後の精神的な援助について注目されるようになってきました。
国家試験では状況設定問題で出題されることが多いため、きちんと問題文を読み、災害の発生状況をアセスメントしたうえで正答を導き出しましょう。

koredake

□① 被災者は、自分自身の身体や生命が脅かされ、強い精神的打撃を受けている。さらに平常時と異なる環境のなかで、通常のストレス対処が困難となる。そのような状況に対して行われるのがこころのケアである。

□② 災害によって非常に強い精神的打撃を受けた後、睡眠障害、いらつき、怒り、集中困難などの症状が1か月以上継続し、著しい苦痛があるか、または社会生活を送ることが困難となった場合、心的外傷後ストレス障害PTSD)と診断される。

□③ 災害直後、極度の不安を訴えるなど精神的要因が考えられた場合でも、身体的要因の可能性を考え、最初にバイタルサインを測定する。

□④ 救援にあたる人々は、現場の悲惨な状況を目の当たりにし、罪悪感無力感などに襲われ、ストレス反応を起こすことがある。体験の共有や休息をとることなどで対処する必要がある。
 
レビューブックの付録『コレダケ』で得点力をアップしましょう!

kokubun

●ほとんどが状況設定問題での出題(11問中10問)である。災害発生後の避難所での生活で起こる精神疾患に対するケアの問題が多い(11問中10問)。母親や子ども、高齢者、医療従事者への生活指導・こころのケアについての出題が中心である。

他の国試分析については、『クエスチョン・バンク2017』を見てみましょう。

kokushi

 

第1問(状況設定問題、第104回午前118~120問目)

山間部の地域で、1時間雨量80mm以上の降雨で土石流が発生し、地域の住民は市民体育館に避難した。避難所には近くの医療機関から医師と看護師とが派遣された。

〔118〕発災直後の避難所で対応する看護師の行動で最も適切なのはどれか。
1.ボランティアを手配する。
2.災害給付金の説明をする。
3.心のケアに時間をかける。
4.重症度に応じて診療の優先順位をつける。

〔119〕土石流で家を失った被災者は市民体育館から仮設住宅へ移動した。仮設住宅には1人暮らしの世帯が多い。看護師が仮設住宅の巡回訪問を行うことになった。災害の慢性期(復興期)の看護師の巡回訪問の主な目的として適切でないのはどれか。
1.感染症を予防する。
2.救援物資を届ける。
3.室内の安全性を確認する。
4.生活習慣病の重症化を予防する。

〔120〕看護師のAさんは、土石流の発生直後から被災地に1か月派遣された。その後、病院に戻り3か月が経過した。Aさんは勤務中に表情が乏しく考えこむ様子がみられた。Aさんへの看護管理者の対応として最も適切なのはどれか。
1.忙しい部署に異動させる。
2.仕事に専念するよう伝える。
3.すぐに忘れるものだと励ます。
4.体験を語ることができる場を設ける。

 

詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしよう!!

第2問(状況設定問題、第103回追試験午前112~114問目)

Aさん(40歳、女性)は、集中豪雨による土砂災害で自宅が倒壊した。地元公民館に介護が必要な両親と避難し、Aさんの他にも数十人が同様に避難している。Aさんは、被災翌日に不眠、食欲不振および過呼吸を訴え、家族に付き添われて救護所を訪れた。Aさんの子どもは、避難途中に転倒し、頭部外傷のため救急病院に搬送されている。地元公民館では、弁当、水、お茶、缶コーヒー及び毛布が支給されている。

〔112〕救護所で、Aさんは被災の体験が繰り返し想起されて極度の不安を訴えているが、会話はできる。Aさんにこのような症状が出現したのは今回が初めてである。看護師の最初の対応で適切なのはどれか。
1.精神科の受診を勧める。
2.ペーパーバッグ法を行う。
3.バイタルサインを測定する。
4.被災体験を積極的に話すよう促す。

〔113〕現時点で疑われる疾患はどれか。
1.うつ病
2.パニック障害
3.身体表現性障害
4.急性ストレス障害

〔114〕Aさんは診察後、投薬されずに避難所に帰ることになった。このときの看護師の対応で適切なのはどれか。
1.母親としてしっかりするよう励ます。
2.気分転換ができるようコーヒーの摂取を促す。
3.子どもの命に別状はないので安心するようにと話す。
4.症状が持続する場合は精神科を受診するように勧める。

 
詳しい解説や基本事項などの知識は『クエスチョン・バンク2017』でチェックしよう!!

次回予告!!

次回はTOP3「継続看護」をご紹介します。

乞うご期待ください!

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