『看護がみえるvol.4 看護過程の展開(以下、看みえ④)』では、ゴードンの11の機能的健康パターンを用いて看護過程を展開していますが、他のアセスメントの枠組みを用いた場合でも6ステップの流れは同じです。どの枠組みを使っても、患者さんの健康上の問題や、必要な看護介入が大きく変わることはありません。
しかし、アセスメントの枠組みによって、「人間の反応」をどのような視点でとらえるのかが異なります。
ゴードンの場合、11のパターンが機能しているかという視点で「人間の反応」をとらえますが、ヘンダーソンの場合は基本的欲求が充足しているかという視点になります。オレムの場合はセルフケアに、ロイの場合は適応に着目して「人間の反応」をとらえるというように、違いが出てきます。看みえ④では、代表的なアセスメントの枠組みを紹介し、ゴードンの視点〔看みえ④p.54〕とヘンダーソンの視点〔看みえ④p.50〕について解説しています。
コラム「アセスメントの枠組みには何を使ったらいいのか?」で解説しているように、それぞれの枠組みの特性を知り、目的をもって活用することが重要です。また、枠組みと理論を併用することも視野に入れましょう。例えば、ゴードンの11の機能的健康パターンを用いて問題を明らかにした後、ヘンダーソンの看護論を用いて目標・成果・成果指標を設定するなど、様々な活用方法があります。
●ゴードン以外のアセスメントの枠組みでは、リスク型を示す判断ができないのですか?
●アセスメントの枠組みとは何か?→p.44 ●代表的なアセスメントの枠組みの一覧表→p.45 ●コラム「アセスメントの枠組みには何を使ったらいいのか?」→p.46 ●ヘンダーソンの14の基本的欲求をもとにしたアセスメントの視点→p.50 ●ゴードンの11の機能的健康パターン→p.54 ●11の機能的健康パターンと看護理論の併用について→p.56 読み込んでいます…
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